初恋みたいに恋しよう

12/19
前へ
/293ページ
次へ
今日は朝から本当に良い天気で、海からの風が気持ち良い。 悠真とは、こうしてよく海沿いの道を散歩する。 天気の良い日は、ほぼ毎日。 行く時間はバラバラで、特に決まっていない。 朝早い時間なら、パン屋に寄って朝食用のパンを買って。 お腹が空いていれば、歩きながらすぐに食べてしまうこともある。 そして夕方の時間なら、ダイビングショップに足を運ぶ。 そこの店長さんとはかなり仲良しで、お店の前に置かれた椅子に座って結構長話をすることも。 この時間だと店長はお客さんと海に出ていることが多いから、今はアルバイトの女の子が店番をしているようだ。 ちなみに店長はオレのお客さん。 初めて美容院に来てくれた時、すぐに意気投合した。 特に悠真が。 二人は同い年だし、同じようにワイルド系の見た目だから、どこか通じ合うところがあるのかもしれない。 実際近所の人達って、オレと悠真のことをどう思っているんだろう。 一応仲良しの友達同士で一緒に住んでることにはなっているけど、陰ではどう言われているのやら。 でもみんな親切で優しい人達ばかりだし、穏やかで良い場所だなって思う。
/293ページ

最初のコメントを投稿しよう!

318人が本棚に入れています
本棚に追加