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2023.08.05 久しぶりにイラストを作るよ!
昔から、クリエイターなら「自作の解説をやったらアカン」ってのが不文律みたいなもんとしてあるみたいなんですよね。
ええ……。
……うーん。
まあ、そりゃそうよね。
ハンドメイドやアートのジャンルだと、独自の制作法というのを編み出して世に出すのも多々です。
イベントに出展してると、客にどうやって作るのか訊かれることも少なくないんですよ。
訊かれると嬉しいじゃないですか。
んで、詳細に教えたり、撮影を許可したりすると、このご時世なので次年度からパクリ作品として販売されたりする。(世知辛い)
それでも技法をすべて公開している作家さんも多く、そういうタイプは技法もレベルが高いですが、そもそもセンスがずば抜けていて、常人では真似できなかったりします。本当にうらやま……いや、素晴らしい。
おっと、話が逸れましたが。
不用意に自ら解説やら説明やらをすると、誤解をまねいたり、不足をつつかれたり、揚げ足をとられたりする原因になるからやめといたほうがいいよ、ということなのでしょう。
自作の解説……したいなぁ……と思ったものの、こらえてたんですよ。
そうしたら、136さんの誕生月が8月だとお聞きしました。
お祝いカードならば……と思い立ち、ついでに答え合わせもイラストに混ぜちゃえと下絵を起こしました。
ふだんは腰が重いのに、動き出すと止まらない。(^◇^;)
ここ最近、デッサン続けてたから、わりと絵は安定してる。
けど、ここのところ自身の体調不良が続いて右片目だけの生活してるので、視野が狭いし、利き目の問題もあって視点がやや傾いてるんですよね。
あとから両目で見たら、デッサン狂いが気になりそうだけど……しかたないか。
鉛筆描きしながら、このままスキャナーで読み込んでデジタル上で進めるか……でもクリスタ上でApple Pencil使って輪郭線を描くのが慣れてないから身体(とくに目が)しんどいんよな……としばし悩んで、慣れたIllustratorでやろうと決めました。
まずはアナログ作業。ミリペンで上書きしようと思ったら、あまりに放置し過ぎて全滅してました。急遽、細書きできる油性ペンで仕上げました。
ラフ全体はこんな感じで。
人物と異生物は、分けて描いた2枚を一枚に重ねて下絵にしています。
ご本人、わたし一度しか拝見したことないんですよね……動画の中で数十秒確認しただけ。何度も探し直したけど、結局見つからず。
もう一枚は会場での複数集合写真で顔を隠したものしか参考資料がなく、もはや似てるとか、似せるとかの問題ですらないです。(笑)
なので、第一印象のみの概念イラストとなっております。
おまけにヘッドセット……わかんないから省いちゃう。できたら参考の写真が欲しい。
大好き(?)な異生物を描こう! とアイデア出ししてるうちに、脚の形状を決めるにあたって個人的な嗜好が頭をもたげてきました。
うわーいいねー、この流線を並べまくり、じわじわと視野が狭窄して自家製脳内物質で酔う感じ。
これだけで旨い酒が飲めそうだわー。(頭おかしい)
本当はもっともっと昆虫の脚っぽい関節と線毛描きまくって、気色悪い造形にしたかった。
だけど、あまりやりすぎると一見で拒絶を起こさせちゃう。それもまずいので、ギリギリのキモ可愛いところを狙います。
トレーシングペーパーに写しとって、脚の形状を5回は描き直したかな……おおよその配置が決まったのでスキャナーで画像を取り込んで、あとはデジタル上で描き込み、修正していきます。
お久しぶりのAdobe Illustratorを立ち上げたら、昨今話題のAI対応にアップグレードしてました。
アイコンが黒字にオレンジ文字だったのに、白字に濃水色に変わってて変な感じ。
オートトレース機能を使えば楽なんですけど、アンカーポイントが無限についてしまって、見た目がイマイチなうえ、滑らかな線にするのが非常に煩雑になってしまい、結果的に作業量が倍以上に増えるので面倒なんですよ。
なので、あきらめて手動でアナログ線をトレースしていきます。
まずは一本の0.7ミリ線でトレースしたのち、アウトライン化して、手書き風に見えるように線の太さに強弱をつけていきます。
色づけの階層を考慮しながらパーツの構成を行います。
これだけで一日作業。朝からやってると夕方あたりに精神的な限界が来て嫌気がさすけど、自分を鼓舞しながらひたすら作業を続けていきます。
先日、オートトレース機能がバージョンアップした(作業が終了した当日に知った)ので、もしかしたら劇的に作業が容易になるかも? しれません。
次回に試して、どのくらい革新したのか期待したいと思います。
彩色の配分を考えていきます。
配色アイデア手帳や、ネットの配色例を参考にします。
上記の本にあった「アール・デコ」の配色をベースにして、使用する色数も決めていきます。
基本的な使用色は10点。
あとはグラデーションと効果で表現していきます。
ハイ、どーん!
ほぼ完成。
作業に集中しすぎて、途中のスクショを撮り忘れたんですよ。
しかもデータを上書きしまくってたので、直してるあいだの絵はいっさい残ってないというね。(^◇^;)
これ↑はCMYK版。シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色分解(インク対応)の印刷前提で作ってみたものの。
うぅん、やはり発光の効果が白っぽくなってしまって、印象が弱い……。
あと、顔が気に入らん。
右目の角度と形状・瞳の色、眼鏡まわりの影がイマイチなので修正。
それから娘に「握ってるモノから生えてる感じがしない」と指摘されたので、いくらかましに見えるように調整しました。
直しました。
顔まわりの違和感がなくなったので、これで完了とします。
こちらはRGB版。レッド、グリーン、ブルーの『光の三原色』に変えました。
発光効果も白っぽい光から、緑と紫の2色に変化してくれて、いい感じになったので、こちらに決めました。
光源の位置がけっこう適当なのは許してください。
厳密には、あちこちに影がバラけてておかしいとは自分でも思ってる。(^◇^;)
ベースをCMYKで作成してるから、意外にもRGBに変換したものを印刷しても、危険なほどの色変わりをしないんですよ。あたりまえだといえば、そうなんですけども。経験値少ないから、やってみないとわからなくて。
なるほどね……いろいろ勉強になるねぇ。(*´▽`*)
そして、Illustratorなので当然ベクターで作成してるため、プレビュー画面を線画モードにするとこんな感じになります。
相変わらず、狂気が漂ってますね。(笑)
まぁでも2ヶ月くらい手を入れた呪物よりは軽傷(?)です。
ちなみにカラスのシルエットと異生物の鱗模様はフリー素材をお借りして、ちょっと手を加えて使用しています。
印刷できる画素数で作ってるので、当然プリントアウトしてみるわけです。
今回のネットプリントはローソン・ファミリーマート・ポプラ系列。
前回の(旧富士ゼロックス製)コピー機からシャープ機に変わってて、モニターの使い勝手も違ってて最初まごつきました。
左から写真用紙出力、中央が普通紙出力、右が光沢紙出力です。
微妙に色味が違う……。
しかも、ローソン3店舗違う機械で出したら、これまたかなり色味が違って出る。光沢紙にいたっては店舗によって用紙も違ってみえるんだけど、これ……いいのかな。
機種が違ってたみたいだから、しかたないのかな。
まぁ、これは通常運転の『コピー機あるある』ですねぇ。
前回、違うイラストで同じようにテストしてみたときも、モニター上の色味に忠実だったのは写真用紙の出力だったので、そういう仕様なんだろうなぁ。
今回のイラストに限っていえば、3店舗共通で光沢紙に出すよりも普通紙のほうが色調がよかったです。
ふだんなら10日から二週間コースの作業量ですが、今回下絵で3日、デジタル作業が4日の一週間だったので、爆速でしたね。
やろうと思えばできるんだ……けど、食う寝る家事以外の時間ぶっ続けで作業する(4〜5時間休憩なしの15時間くらい)からよろしくない……不整脈でまくるから無理はせんほうがいい気がする……。(^◇^;)
さて。
これでひととおり終わり!
次の文字打ち作業に戻りますっ。٩( ᐛ )و
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