26人が本棚に入れています
本棚に追加
三度、話を変えます。
結婚相談所に登録して活動していた経緯があるんですよ。
そのときの男性相手の希望が軒並み(体感的に半数くらい?)、
アイドル並みの容姿を要求してから、
・身の回りの世話(家政婦雇えば?)
・夜のお相手(風俗行けば?)
・両親の介護要員(介護士雇えば?)
・世継ぎを産め(知らんがな)
『結婚という名の無料の搾取を希望します!』を声高に叫んでおられたので、「大変だなー」とゴリラになって鼻ホジするしかなかったですね。
ここに追加事項として、
・自分の金は自分で使いたいので、生活費は折半(=仕事は辞めないでね)
なんてものが入ってくるので、地獄やな、と思ってた。
もはや結婚の良さなんて皆無だから、一人で暮らしたほうがよっぽどマシって考えるよね。
女性側の希望も
アイドル並みの容姿を要求してから、
・高給取り(苦労したくない)
・次男以下(介護したくない)
・自分の言うなりになってくれる(なんもかんも押し付けられたくない)
「対抗手段よ!」とばかりの主張をなさる。
「こっちも大変だなー」と、またもやゴリラになって鼻ホジするしかなかったんですけどね。
こりゃ、会員同士でマッチングするわけねーや。あっはっはー。
婚活中に、父親とどっこいの年齢の男性に「貯蓄も家もあります。子どもも成人したので、安心して来てください」って名刺渡されて、お付き合いの意思を示された時は、心底絶望に近い感情を抱きましたね。
うわー、無理。
どんなホラーだよ。
怖っ!!!
老けた男にとって「女の若さ」は、なんと! 美貌並みに賞品となるんですね。
もう容貌なんかどうでもよくて、若いだけで同世代からの羨望が得られる。
女の若さは、それだけで年長者にすごい価値があるんですよ。
くっそゲスいな!!!
みんな! 若い子のみんな!!
ヤバい大人からはとにかく逃げてーーーーーーッ!!!!!
まともに見える大人のなかにはね、若い女というだけで目の色を変えるのがいるんですからね!
大人ぶってね、大人の余裕を見せるんだけどね、いい人だと思わせて、若い子の経験値のないところに乗じて付け込むんですよ!
わぁもうやだー!!!
女の若さを、自分の価値に利用しようとすんじゃねぇー!!!
世の中の大半は、男女ともに常識人ですよ。
表向きはね。
だからこそ、表からは見えない『人の本性』には、気をつけなきゃいけないんですよ。
その人をきちんと見て、判断するだけの経験値を積める期間が、まだ子どもの年齢にはじゅうぶんに与えられてはいません。
昭和の中期くらいなら高校卒で社会に出て、24歳くらいで結婚していました。社会経験は6年ほどです。
現在は大学卒業してからになりますから、28歳に相当します。結婚年齢が上がる理由もここにあります。
だから、10代そこらで大切な人生を即座に異性に預けてはいけないんです。
相手が同学年前後なら、ともに成長していけるぶん、まだいいかと思いはしますが、望まれるから、望まれたから(たとえ疑問点があっても確かめる前に)いっしょになる、のではダメなんですよ。
それでもって、エロ知識で得た「避妊なんかしない! 孕ませてこそ男!」みたいな地獄、なんとかしてほしい。
養育費から逃げる男、多いそうですね。
一緒に住んでないのに、なんで勝手に金だけ盗られるんだ、ズルい! ってお前の血を引いてるんだから当たり前だろうがよ!
女性がひとりで子育てをする環境、どんなに厳しいかわかってないみたいです。
さて、これで最後。
こんな話もあります。
結婚してふたりの男女をもうけたあと、離婚した夫婦がいました。
ずっと母親が男女ふたりの親権を持っていたんですが、最近再婚したそうなんです。
ところが新しい夫が非常識だったらしく、子どもたちが耐えきれずに実父の元に逃げてきた、と聞きました。
子ども自ら逃げて来た、ということは、よほど目に余る状況だったと想像がつきます。
いろいろと問題がありそうなので、裁判で子どもふたりの親権を取り戻した、なんて話を間近に聞くと、ああ……と暗澹たる思いになります。
親がくっついたり別れたりすると、非もないのに子どもたちが巻き込まれることになるんだよなぁ……。
父親であるその男性、子どもが小さいころに元奥さんと別れて、ほぼ子育てに関わってないはずなんですけど、小学生の男女ふたりと平穏に暮らしていけるといいな、と願っています。
父親が専門職の高所得者なので、そのへんは心配いらないというのは大きいですね。衣食住や養育も勉学もお金で解決、ができれば、それも間違いではないのかもしれません。
最悪、親元から離れて、寄宿舎のある私学に預けるという方法もあるわけですし。現状の母親とヤヴァイ義父のあいだに暮らすよりは、はるかに生活環境が改善されるでしょう。
彼らには持つべきものをきちんと持っている、まともな人がいて良かった。
結局、ものごとを不平なく解決するのはお金と人脈なのかも……と身も蓋もないことを考えされられた件でした。
じつは後日談で聞いたんですけども、女の子のほうが義父を相当恐れていて、理由は言わないらしいんですけど、そのせいで母親にもかたくなに会いたがらないんだそうです。
これ……、聞いてすぐに医療ケアが必要なケースではないのかな、と老婆心ながら疑ってしまいました。
もしわたしが考えている厭な予感が当たりでもしていたら、女の子は詳しい事実を、いままで離れて暮らしていた実の父親に話せるような内容では無い、ですよね。
告げなければ、まともな感性である男性にはよけいにわからない、もしくは想像もつかないし、気付けないか、気づいてもどうしてあげたらいいかわからない……んじゃないかしら。
外野のおばちゃんの邪推に過ぎないですけど、ねぇ……。
他人さまの子どもとはいえ事情を聞いてしまったので、そんなこともあるから気をつけたほうがいいよ、と話してくれた相手に告げておきましたが、あまり気にしているようすもなく。
せめて最悪から離れられたのを良しとして、これからは平穏無事に、安心して暮らしていけることを祈る……しかできません。
つらい、ですね。
世の中は女ひとりで一生涯を過ごすには、男性よりも条件が過酷なのですよね……。
男女同等?
男性はそう思ってても、一生の時間をトータルで評価したら、女性は間違いなくそう思ってないと思う。
女性の若いころの『ちやほや』は、男性側の評価が前提であって、しかも一過性のものです。
女性の人生からすれば周囲から『狩られる獲物』として見られる時期でもあり、つねに意に沿わない異性からの目や好意からどうやって逃れ、跳ね除けるかを考えながら、気を張り続けていなければならないのです。
ワンマン社長の会社にいたころ、子どものいる営業のおっさん(まさにハゲかけたチビの冴えないおっさん)が、女性陣のなかで一番可愛い(小さくて、細くて、愛嬌があって、顔が整ってた)子と深夜残業の帰り道にいっしょになったところ、とつぜん豹変して、電車でくっつかれてセクハラされたって話もありましたっけ……。
仕事中に、若くて可愛い女性が愛想よくふつうの対象をしていても、勘違いされて、これですからね……。
どうして子持ちのおっさんが、未来のある若い女性とワンチャンあると思うのか。ため息しか残りません。
当然、女性間で共有された『不埒な異性』の情報は、警戒アラートとなって周知されます。
すべての未知の異性は、年代など関係なく敵。自然と、そのような認識となります。
男性側からすれば、ちょっとした「気の迷い」であろうが、行動に移して女性の「敵」と認識された時点で「異性」ではなく、「怪物」としか見えなくなります。
女は、男に力で敵わない。圧倒的な力の差は、どうしても評価として、上下の身分差がつきます。無意識に。
そもそも男女の区別なく、『強いもの』は『弱いもの』を見下します。間違いなく。
自分の存在価値を判断するには、周囲と比べる必要がありますからね。
生物の本能みたいなものですから、解消するのは難しいんですよ。
我々は、弱いものにつけ込む『怪物』が、当たり前のように存在する世の中に生きています。
女性たちは、異性をつねに求めているわけではありません。
いっときの快楽と引き換えに、むしろ一生を左右するハイリスクでしかない生殖行為など、排除したほうがよほど気が楽です。
でも女に生まれついた以上、背負った責任に応えねばならない。社会的な圧力が迫ってきて、気持ちが押し潰されそうになるのです。
いっそ女性すべてが子を産む責任から解放されて、まったくの無関係な世界でありさえすれば——、どれだけ心安らかでいられるものでしょうか。
もしくは、男女ともに同等の体で、同等に「産む」責を負っていれば、こんなにもお互いが見えづらい世界にはならないのに。
求めてもいない『異性からの性的好奇心』からは無縁の世界で、人生の大半を平穏無事に生きていきたい。
たとえ、弱者であっても誰からも脅かされないでいられたら、ひとりきりで暮らすことになっても、どんなにか気が休まるだろうか、と考えてみたりするのです。
最初のコメントを投稿しよう!