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2022.11.18 結婚相談所のお話 5. おまけ(会員用雑誌掲載画像)
もはや存在しない、架空の人物と化してしまっている(両者とも、そろそろ孫がいても不思議のない年齢となって風貌もまったく変わった)ので、すれ違ったところで気づかれることもないだろうし、当時の記事を証拠写真としてここに残しておく。
文章は私が担当。
掲載されて、掲載料として諭吉ふたり分をいただいた。
iNTRO.G(イントロ.G) 2003年 No.184
平成15年1月15日号 (定価450円)(無料かと思ってた…)
タイトルは、事務局がつけてくれたもの。
写真のあとに、あらためて書き起こした文章を追記しておく。
画像を拡大しなくてもすむので、内容に興味がある人は、画像のあとの文面を読んでみてください。
『約5年間の活動期間。
そろそろ結婚は難しいかも、と考え始めていた頃、彼の初度紹介書が届きました。
彼はふたつも年下。入会したてで、おまけに好条件が揃っていたため、いい返事はさほど期待していませんでした。
すると、数日後にお受けの返事が届いたのです。
さっそく電話をしてみると、彼は自然体でとても楽しい人。年間200本もの映画を観ているとのことで、その話題で盛り上がりました。
実は、対面する前に長電話をした人とはうまくいかないという長年の経験から、なるべく初回は用件のみで終わらせるようにしていたのです。
でも、その時ばかりは彼との会話が楽しくて、気が付くと1時間以上も長話をしていました。
彼の印象は、正直、私の周りにはいないタイプの人だな、というものでした。そのため、最初は戸惑うこともあったのですが、人柄が分かるにつれ、徐々に心惹かれていきました。
はじめての長距離ドライブでは山中湖へでかけおいしいおそばを食べ、湧き水の名所を見て回り、清流に沿って散策。こんな素敵なデートを思いつく彼に好感度は上がるばかり。
帰り道の渋滞では、後続の車が間を詰めすぎて軽く接触。
その振動に気付くと彼は「今ぶつかったよね? でも大した車じゃないし、まあいいかー」と涼しい顔。
この時、この人は本当に穏やかでイイ人なんだなぁ、と思いました。
半年後、旅行先の沖縄でプロポーズを受け、昨年9月に結婚式を挙げました。
そんな私たちに触発されてか、友人二人もオーネットに入会。二人とも活動中です。
私たちが出会い、ともに暮らせる喜びを与えてくれたオーネットに感謝し、また友人を含め、活動のみなさんにも幸運が訪れますよう、心よりお祈りしております。』
(*注:そのままだと読みづらかったので改行と、文面に少しの手直しを入れてあります。)
20年ぶりに読んで、気づいたこと。
初回時に長電話したのは忘れてたな……。
車に関しては——じつはあの当時、夫の車には左の後部ドアにでっかい錆の浮いた大穴が開いていてですね。白のセダンだったので、ものすごく目立ってて通りすがりの運転手や通行人の目を引いていたのね。
そんな車に乗ってデートに誘いにきたので、助手席に回れば左の後部ドアが当然目に入る。
車のドアに穴が開いてるってさ……そんなのふつうに公道走ってる車でも見る機会ってそうそうナイじゃないですか。
なかなか衝撃的でびっくりしたけど、その説明が「運転の練習中にぶつけてそのままにしてたらこうなった」って、まあ飾り気もなく自然体でね……「そんなもんか」と、その時点で肩の力は抜けまくっていた気がする。
娘が小学校に上がるころに車を買い替えた。
娘がまだ赤ん坊の時に、クーハンに乗せて移動中にとんでもねぇ暴発(⁈)を起こして車内でオムツ交換とか、喘息発作で毎月のように深夜診療やってる病院に車走らせたりとか、とにかくさまざまな記憶が駆け巡って、相手は物質(しかもドアに穴あきの中古車)ながら、手放す時にはちょっと涙が出たなぁ。
我が夫、本当に周囲の目を気にしない人なんだよね。あと、ものに対しての執着が薄い。
細かいことを気にしないおかげで、こちらが救われてる面がたくさんある。
我々の結婚後、ふたり入会してたのは本当で、ひとりは同僚女性だった。
ただ、紹介される男性が話す『理想の女性像』に我慢できなかったみたいで、毎回説教してるって話してた……。強い。(^◇^;)
20年の時を経て、さまざまな人たちと縁が遠くなってしまったけど、今どうしているだろうか……。
平穏無事に暮らせているといいなと心から思う。
続く
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