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メタモルフォシスの感覚(狼ヘッド・面)
メタモルフォシス——変身、変形の意味。
着ぐるみのなかに入った経験のある人なら、たぶんわかる感覚じゃないかと。
あるいは、コスプレでまったくの他人に成り代わる感覚、にも似てるかもしれない。
その昔、某悪魔の構成員のカッコでコスプレしてたこともあって、その感覚は体験済みでしたが、それから十年以上経って「狼バンドのヘッドを作りてぇ!」という理由でいくつか製作したあとにオリジナルを作ってみて思ったんですけど。
着ぐるみはね、コスプレとも違う感覚なんですよね。
コスプレは、表情は人間のままであることがほとんどなので。
着ぐるみの場合、中の人が泣いてようが笑ってようが、鼻水垂らしてようが(笑)死にかかってようが(焦)、外側にはいっさい表れない。
すごいんですよ、みんな外側しか見てない。
外側の「キャラクター」だけを見るんです。
中の人がいるのは一応理解してるんでしょうけど、周囲の人間がガワだけに反応する、この違和感。
コレの特異な感覚、非現実的な感動は、やってみないとなかなかわからないかもしれません。
自分が「ヒトでなくなる」感覚。
変貌による、認識の変化。かなり面白い体験だと思います。
最近は、お面も人気がありますね。
デザインフェスタなどに出展してると、狐面や猫面(ベネチアンマスク)の人気があるのがわかります。
手軽に、非日常感が味わえるから、という理由もあるんじゃないかな。
ちなみに、お面はまだ頭後ろが開放されているのでマシですが、狼ヘッドは全面フェイクファーで包まれているので、めちゃくちゃ暑いです。
冬場はまだ我慢できますけど、夏場は30分でもヤバイんじゃないかなぁ。
ヘッド内に保冷剤などを仕込んで我慢しますが、それでも1時間が限界。
2019年までヨコハマで夏場、某黄色い電気ネズミさんたちのイベントが野外などで行われてましたが、中の人は専用の保冷ジャケットを着込んだり、小型送風機とか仕込んでたっぽいですけど、やはり踊ったりすると40分くらいが限界みたいですね。
戦隊モノ、ご当地ヒーローとか、特撮系も凄そうですよね。
アクションも激しいし。
事情を知ってると、夏場なんかソワソワして落ち着かない……大丈夫? 本当に体調大丈夫?!?!!!とか思っちゃう。(^^;;
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