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俺の名前は渡辺花糸(わたなべ けいと)高校二年生
俺は今、スーパーで親の手伝いをしている。そして俺はお弁当にひたすら30%
引きのシールを貼っている。その時だ。スマホがなった。この音はメール。
見てみると、友達からだった。「友夏が今、高校にいるぞ。」 それだけだった
でも友夏は、俺の好きな人だ。これは今すぐ行かなければ。しかし今は、手伝
わなきゃいけない時間でも友夏に会えるなら怒られても良い。それだけ
友夏に対する想いが強かった。
バレる可能性が高いが、幸いこのスーパーは高校に近い。
手に持っていた30%引きのシールをポケットに突っ込み、スーパーを
出て高校へ向かった。
高校に着くと、自分の教室に行った。友夏と同じクラスだから、いるはず。
すると友夏が本を読んでいるのが見えた。クラスには友夏の他に男が七人いる
知っている男だし、俺が友夏の事が好きなのはクラス中の男に広まっている。
いつもは結構友達に囲まれていて男は話しかけにくいが、今ならいける!
俺は二人の男友達に向かっていくフリをして、友夏のペンケースの後ろ
つまり、友夏から見えない方にポケットに突っ込んでいた30%引きの
シールを貼り、そしてそのまま友達の方へ行った。そのままの勢いで話しかけ
ようとした時、友夏が本を読み終わりペンケースをしまおうとしているのが
見えた。俺は気づいてくれ!と心の中で祈っている。その時。
「誰がペンケースにシール貼ったの〜?しかも30%引きってひど〜い!
この怒らないことで有名な後藤友夏も怒るからね!」
と言い、こちらを睨んできた。友達はお前だろというように俺の事を見てきた
「こいつだろ!今日、スーパーで働くって言ってたし。」
さすがにバレるよな。俺は逃げた。「待って〜 これやったの花糸何でしょ
謝りなさ〜い。」
俺は止まった。「ごめん。本当はそんなつもりで貼ったんじゃないんだ。
だから許してくれ。お願いだ。」
「まぁ、許してあげるよ。」友夏が目を逸らしながら言った。
「実はさぁ、俺、友夏の事が好きだ!!」俺は言った。
びっくりした様子の友夏を見つめると、目を逸らされた。
「私も花糸くんの事が好きだよ♡
だって可愛いんだもん。花糸くんが私の事、好きって学年全員に
バレてるよ。でもそれを知らない花糸くんが好きになっちゃったんだ
それに、私のペンケースにシールを貼ったこと私知ってたんだ。
手に持ってるのも見えてたんだよ。」
嬉しい!今日は人生で初めて告白して、そして上手くいった日だ。
バレてたのは少し悲しい気もするが、そんな事を考えるより友夏への想いが
伝わった事を素直に喜ぼう。
そして俺たちは、一緒に話をしながら家へ帰った。
完
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