11.恋バナなんだからしょうがない。

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「あれからずっと一緒に暮らしてるの」 「へえ、そうなん――そうなの!?」  たまげる倫太郎に、愛莉はここに至るまでの経緯をすべて話した。  好かれているとは聞いていたので、一晩泊めたあとどうなったのか、実は興味津々だった倫太郎は前のめりになり耳を預けた。 「て、いうわけで私はキョウヘイを落とすことに命をかけてるの」  あけすけな愛莉の宣言に、倫太郎は面食らっていた。  粘着質な人間が言うと恐怖にも聞こえるセリフだが、愛莉が言うと軽く感じるので清々しいくらいだった。 「な、なんかすごいね、そういうこと堂々と言える人ってなかなかいないと思う」 「そう? だって言わないと気持ちなんて伝わらないじゃん」  倫太郎を誘った時とはずいぶん違うふてぶてしさ。  ここまで連れて来たらこちらのもの。  愛莉は平と共通の知り合いを作って、周りからも固めていこうと考えた。  付き合いが長い人間なら、平のことをよく知っているかもしれない。  そこから平をものにするヒントを得ようと思ったのだ。 「でもキョウヘイさんのこと好きになる気持ちはわかるよ、年齢とか性別問わずに人気あるし」 「やっぱり? そうだよね? あーあー、早く私のものにしなくちゃあ!」 「僕、キョウヘイさんに憧れて警察官なったから、あの人の存在なしには人生語れないなぁ」  倫太郎の人生には興味皆無の愛莉だが、平が絡んでいるなら仕方ないから聞いてやるかという姿勢を見せる。
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