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第4話 『真剣勝負』
遊び場
著者:ピラフドリア
第4話
『真剣勝負』
私とナツミはほぼ互角の勝負を繰り広げていた。
「うぉぉぉぉぉぉ!!」
ナツミは覚えていたカードをひっくり返す。しかし、位置がずれていたみたいで違う数字を引き当ててしまう。
これはすでに出ていた数字だ。
「ふふふ、やりましたね!!」
「クッ!?」
「さぁ、これで終わりです!!」
私はナツミが間違えたカードをひっくり返す。しかし、私も間違えてしまった。
「ががーん!!」
「ふふふ、これでまだ勝負はわからない」
なんやかんやでそんな感じで進んでいき、最後の一枚をナツミが手に入れて終わった。
「勝負の結果は……」
オレンジ髪の子が二人の手に入れたカードの数を数える。
そして、
「新人の勝ち〜!!」
私は手をあげて喜び。ナツミは床を叩いて悔しがった。
「やったー!!」
「くそぉ〜!!」
だが、この勝負を楽しむことができた。久しぶりにここまで楽しんだ。
「ねぇねぇ、ホントに入る気ないの?」
オレンジ髪の子が私に聞いてくる。
まぁ、楽しかったのは確かだ。
「入ろうかな」
私はこの娯楽部に入ることに決めた。
私の言葉を聞いて、部員の全員が喜ぶ。はしゃいでジャンプして、転ぶナツミ。どれだけ喜んでいるのか。
まぁ、廃部の危機だったらしいし、喜ぶのも当たり前か。
だが、これで私の部活は決まった。
「では、自己紹介するぜ!!」
青髪の子はそう言うとポーズを取った。
「私は広瀬 ナツミ(ひろせ なつみ)。この部活の部長をやってる」
オレンジ髪の子も続いて自己紹介をした。
「俺は東條 アキ(とうじょう あき)だ」
そして最後に青髪の子は自己紹介をした。
「私は有栖川 リン(ありすがわ りん)」
部員の挨拶が終わり、新人の自己紹介になる。
「色森 イロハ(いろもり いろは)です!! よろしくお願いします!!」
こうして私の高校生活は始まりを告げたのであった。
あらゆるゲームで遊び、娯楽を体感する部活。その名も娯楽部。ここが私の居場所である。
私はウキウキしながら学校へ通う。
週に二回。月曜も水曜日に娯楽部の集まりがある。今日はその水曜日。私のテンションはマックスだ。
いつも辛い授業が早く終わるように感じる。授業の内容もすらすら入る
放課後がすぐにやってくる。
私は勢いよく教室の扉を開ける。そこにはいつもの3人がいる。
「よう、来たか!」
ナツミは私が来ると、ゲームのコントローラーを高く上げる。
「今日やるゲームはこいつだ!!」
ナツミがそう元気よく言った。
「先生から許可を取るの大変だったんだぜ」
アキは腕を組みながら言う。
ナツミの手にあったのは、Switchのゲームソフトマリオカートである。
【後書き】
部活に入れて良かったね!!
マリオカートは作者である私のチャンネルでも投稿されてるので、よければそちらも見に来てください。
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