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旧友は、苦虫を噛み潰したような顔をしながら、ため息混じりに言った。
「オレが知りたいよ。朝起きたら寝蔵に落ちてたんだ」
「へえ。お前の寝蔵にねえ」
旧友は住処を転々と移動しているし、彼の言う寝蔵は、一般人には絶対に見つけられないと彼自身が以前、豪語していた。
そんな所に見知らぬ封筒が落ちていたら、そら怖いわな。
「住所が載ってるな──ぱっと見パーティーの招待状っぽいけど、この住所の情報が知りたいってことでOK?」
「いや、オレは行かない」
旧友はそれだけ言うと、さっさと踵を返して帰っていった。
……なるほど。押し付けられた。
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