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悠人は、ベッドで眠っていた。暑がりな悠人はいつも寝てる最中に布団をはいでしまう。寝相も悪くて、悠人の肘打ちで目を覚ますことも何度もあった。でも、寝顔がまるで子供のように可愛くて、夜中に目を覚ますと、時々こんな風に悠人の寝顔を見ながら過ごすのが好きだった。
カッコ良くて、無邪気で、いつも一生懸命で、誰よりも優しくて、私のことを大切にしてくれる人。悠人はいつも私に元気をくれる。勇気をくれる。
…私は、悠人のためになにかできているんだろうか?悠人の想いに、ちゃんと応えられているんだろうか?
…マナと愛梨。優柔不断でだらしなくて、いつも強がりばかり言ってるダメな私なのに、ずっとそばにいてくれる友達。私は、二人の友情になにかを返すことができているんだろうか?
いつも遠くから私を応援してくれるお父さんとお母さん、私をライトフューネスに導いてくれた有井さん、私をいつもフォローしてくれる木谷さんと石山社長、私を拾ってくれた弓野社長、私を優しくも厳しく指導してくれるハネさん、そして当真さん。
当真さんは、私のミスを弓野社長に報告するどころか、私の良いところをたくさん弓野社長に伝えてくれていた。私の頑張りをちゃんと見ていてくれていた。
私はそんなこと考えもせず、ただ当真さんを嫌って、勝手に不貞腐れて、ご葬家に迷惑を掛けてしまった。
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