410号室

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 鍵の事もあったし、一言言ってやろうと思って、身体を起こしたら、その人はそそくさと半透明なその身体を生かして、扉を開けずに出ていった。 まぁ、怖いと言えば怖いけどさ。 なんなのよもう! 次は赦さない! そんなの、私には幽霊とか関係ないし! って、なんで絵を見てたんだろう。 鍵の事といい、なんか探してるのかな? 私、気になったら眠れない性分なのよね~。 そう思って身体を起こして、念のために武器になればと傘を持って、ライトの代わりにスマホを持ってから、部屋の鍵をかけて上の階へと向かった。 階段を登ると、五階の通路の手前には魔除けの代わりなのか、布袋さんの置物が中央に置かれていた。 さらに進むと、通路はベニヤ板で封鎖されていた。 これはますます雰囲気があるね。
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