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ある日、もっくんのところに、はぐれた雲の子どもがやってきました。
お母さん!お母さん!どこ?
雲の子どもは、寂しげに、不安げに、広い空に向かって、叫んでいました。
どうしたの??お母さんがいないの??
もっくんは優しく雲の子どもに声をかけました。
きみはだあれ?
雲の子どもは、少し警戒するように、大きな瞳でもっくんを見つめます。
怖がらないで!
君と同じ名前のクモだよ。もっくんって呼んでね。君と違ってこんな姿だけど、君を慰めるために絵を描いてあげよう!
もっくんは、得意の糸を出して、木と木の間に大きな絵を描き始めました。
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