雲になれないクモ

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 ある日、もっくんのところに、はぐれた雲の子どもがやってきました。  お母さん!お母さん!どこ?  雲の子どもは、寂しげに、不安げに、広い空に向かって、叫んでいました。  どうしたの??お母さんがいないの??  もっくんは優しく雲の子どもに声をかけました。  きみはだあれ?  雲の子どもは、少し警戒するように、大きな瞳でもっくんを見つめます。  怖がらないで!  君と同じ名前のクモだよ。もっくんって呼んでね。君と違ってこんな姿だけど、君を慰めるために絵を描いてあげよう!  もっくんは、得意の糸を出して、木と木の間に大きな絵を描き始めました。 17d91231-b7f7-425a-8c84-0066bd4e0f23
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