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翌日、大学に警察が押し寄せてきた。
部室の周りはサスペンスドラマで見た事ある様な規制線で囲まれており、入る事ができなかった。
この事件は大々的に報じられ、ニュースにもなった。
死体が部室内で発見された事から『西山大学テニスサークル殺人事件』と呼ばれた。
事件は外部の人間の犯行も視野に入れ、大学は厳重体制を敷いた。
更に警察は関係者にも話を聞く為に、私の所にもやって来た。
私は警察の質問に淡々と答えた。
落ち着きかつ冷静に……
たまに動揺を見せながら、さも事件とは関係ないとアピールした。
更に私は幹貴と別れた旨とその理由も伝えた。
動機を与える結果となるが、既に対応策は講じてある。
「確かに幹貴とは先々月に別れました。原因は彼の浮気です。しかし私は別れて正解だったと思ってます。未練はありません」
私はキッパリと言い切った後、トドメの一言を告げた。
「それにもう私には新しい恋人がおりますので」
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