砂時計が落ちるまで

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もう会えない とてつもなく好きだった人から そんなことを言われてしまった 悲しい とても悲しい けれど それも仕方がないと 自分に言い聞かせては 泣いていた あの人からもらったものも もう持っていることはできない せめて あなたからもらった この砂時計がすべて落ちるまでは あなたの恋人でいさせてほしい 少しずつ  少しずつ   降り続ける砂 最後の一粒が          落ちる 降りつもった砂は 恋のおわりを告げた 時を刻む砂時計
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