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「神と俺が付き合ってるってこと、誰にも言わないで欲しい」
付き合い始めてすぐに、海はそう言った。
「だって、同性同士が付き合うなんて変だから」
そんな彼に、俺は何度も諭したんだ。
「俺等は変なわけじゃなくて、マイノリティなだけだよ」と。
「恥ずかしいことをしているわけじゃないよ」と。
しかし海の首が縦に振られることはなかった。
五月に海と付き合い始めてもうすぐ半年。俺等のこの関係を知る者は、誰ひとりとしていない。
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