三人目のお父さん

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「そう言えばその新しいお父さんは何やってる人なの?」 「えっと、確か脚本家だって言ってた気がする」 「脚本家…」 だから彼は常に家にいる。 そこもまた鬱陶しいポイントの一つ。 今までの人とは違うとこだ。 これまでの恋人やお父さんになった人はほとんど同じ俳優や会社経営者が多く、あまり家に居ない人達ばかりだった。 だから母と親しくなろうが籍を入れようが私にはあまり関わり合いがなく、深く接することもなかったんだけど… 「なんかもう家の中うろちょろされて迷惑。今までみたいにキャミ一枚でのんびりすることもできないのよ?」 「それは不憫よねぇ」 ふふふっと、うーちゃんの笑い声が届く。 これは同情しているようでしていない。 むしろ私の話を楽しんでるんじゃないのかな? 「もう、他人事だと思って…」 「だってあーちゃんがここまでキレてることなんて珍しいもの」 「だって本当にムカつくんだもん」 「まぁまぁ、悠里さんもね、ああ見えて色々と考えてるところがあるのよ。だからもう少し様子見てもいいんじゃないかしら?」
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