三人目のお父さん

14/19
前へ
/484ページ
次へ
私は罰の悪い顔を向けた。 確かに言った。 だけど自立しようとした矢先これじゃ気持ちも揺らいでしまう。 どうしても今のこの状況が耐えられないのだ。 「でも安心して。様子見にちょくちょく遊びに行ってあげるから。ね?」 結局うーちゃんは今彼と同棲中だから駄目よ、なんてやんわり断られてしまったけど、私を心配してくれてるのは確かだ。 残念だけど諦めるしかない。せっかくのラブラブで幸せの邪魔もしたくないもんね。 そして私はとぼとぼと自分のマンションに帰る訳だけれど、 マンションのエントランス、コンシェルジュの「お帰りなさいませ」を聞きながら自分の部屋の階に行くと、何故か配達業者の人達が大きな荷物を運んでいた。
/484ページ

最初のコメントを投稿しよう!

159人が本棚に入れています
本棚に追加