あなたと私と嘘と愛

三人目のお父さん

「使うなら置場所リビングに変えようか？その方が使いたいときに気軽に出来るでしょ」

「はぁ……」

思わず気が抜けた返事をしちゃったけど、これは普通の反応だ。
なんか圧倒されっぱなし。

思わず向かい合って見つめ合ってしまった私は非常に居心地が悪い。
こうやって面と向かい合うと身長高いなって改めて実感したが、すぐに目を反らしてしまった。

「別にいいです…」

そして私は背を向けた。
そっけなさを張り付けて再び優斗と距離をとるのを心がける。
私のことはほっていてほしい。
変な気遣いは無用だ。

背後から優斗の視線を感じだが、今もこれからも距離を縮めるつもりはないわけで。
私は私。今までの生活を壊すことだけは極力したくないんだもん。