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「この前の続きをしに来たの」
「今何時だと思ってるんですか?迷惑行為で警察に通報するとこでしたよ」
「だってお腹空いたんだもの。ねぇゆうとー、何か作ってくれない?」
はぁ?と声が出る。まさかその為に?スキャンダルというリスクを犯してまで一人で来たのかと聞けば「そうよ」とあっさり返ってくる。
撮影の帰りらしく、ここまでマネージャーには送ってもらったらしいけど、
「まともじゃないですね」
「それは私にとって褒め言葉のようなものよ」
ふふふと笑った悠里さんが俺の了承を無視して玄関に入ってくる。
「ちょっ…」
人の話を聞きやしない。俺の制止も無視してズカズカ入ってくる悠里さんを慌てて追いかける。
「思ったより普通ね…」
2LDKの部屋を見回し、図々しくソファーに座った彼女の一声がこれ。
「脚本家ってあまり儲からないの?」
「すみませんね普通で…。まだ駆け出し中なので」
「ふーん、大変ねぇ。ほらやっぱり私の夫になればいいじゃない。間違いなくいい暮らしを保証してあげるわよ?」
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