三人目のお父さん

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その次の日私はある喫茶店にいた。 このもやっとした鬱憤をある人に聞いてもらいたかったからだ。 「うーちゃん聞いてよー」 「はいはい、聞いてますよ。だからもっと落ち着きましょうね」 宥めるよう、どうどうと制したのは元うちで住み込みとして働いていた家政婦さん。 名前はうららさん。 周りのレトロな雰囲気にまったく馴染んでない綺麗な容姿の彼女の爪は今日も綺麗にネールアートが施されている。 たぶん今いるお店の中でも断トツで美人じゃないだろうか? そう思われる彼女は昔母のヘアメークを担当していた芸能関係の人。 元々母の知り合いで、母のお気に入りだったうーちゃんを何故かうちの母が家政婦にしてしまった。 そして私が5才の時からずっとお世話になっている人なんだけど。 彼女は母以上に母らしいことをしてくれた人。 だから私はこの人が大好きだ。 何より信用できる人でもある。 私が唯一一番に心許してる人なのだけど、彼女には一つ、ある秘密があって…
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