ねこの住むまち

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 なんていう会話を猫語で話しているのかも。  2匹の猫たちは、別々の方角へ離れていった。それぞれが通りの反対側へ歩いて行き、やがて猫たちは見えなくなった。  しんと静まる景色の中には何かが蠢くような素振りさえ見せない。  誰もいない道を見つめたまま、ぼんやり思う。  この先、一体どうなるのだろう。  テレビもSNSも見たくない。  気が滅入る毎日は、ジワジワと狂い出す日々へと変化していくだけなのだろうか。  ふと見上げた。  通りの向こう側に建つアパートだ。
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