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驚くべきは、社長の紅茶へのこだわりだ。
専用のガスコンロと専用のケトルに始まり、ポットとそのコージーに関しても、何から何までこだわり抜いている。
そうして淹れてもらった紅茶の芳醇な香り!
これは美味だ!
「どうかね?」
そう聞かれて、素直に、
「美味です!」
と答えると、
「そうだろう?
世の中はもっとノーブルにならないといけないと思うのだよ。
美しいソナタのようにね。
そして、どんな時でも気高く生きる猫のようにね。
ところで、キミは猫を飼っているかね?」
「あ、はい。
ノワと言う、長毛のブラウンタビーの猫を飼っています。」
「なら、話が早い・・。」
そう言ってから、社長は私を呼び出した本当の理由を話してくれた。
・・しかし、マジですか。
かなり衝撃的だけど、社長の命令だからやるしかない・・。
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