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 会ったこともない肉親のことを初めて知ってからも、私の村暮らしは続いている。今では道の駅で出会った二つ年下の男性と曾祖母(ひいおばあさん)の平屋で一緒に暮らしている。少し頼りないところもあるが二人でゆったりとした時間を過ごせているので、便利さに置いて行かれた生活もあまり苦にはならない。幸せの瞬間というのだろう。  詩集は今も図書室の書架にある。           了
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