第1章ー出会いー

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そして観覧車。 『次の人どーぞー』 とキャストに言われ、ユリアと光は観覧車に乗った。光は、緊張で少し顔が赤くなっているようだった。ユリアは、"どうしよう。よく考えてみたら、ファーストキスなんだけど?!でも、、、光ならいいかな。ってあたし、光のこと好きみたいじゃん!?。え!"という頭の中だった。 しばらく乗っていた頃、もうすぐ1番上に達するところで、突風に煽られた観覧車のゴンドラが揺れた。身構えるためにユリアは目を瞑る。揺れが収まり目を開けようとした瞬間、 『ストップ!』と光が言った。 "えっ!!こいつこの状況でキスしようとしてるわ''なんて考えているうちに、ユリアの唇に何が触れた。いやなにかでは無い。光の唇だった。 "あ、終わるんだ。光との関係。なんかあっけないな‪w” そして、唇が離れた。ユリアの瞑ったままの目から涙が溢れる。
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