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乱闘でもあったのか、そこら辺に物が撹乱していた。割れたお皿や壊れた机や椅子…。あぁ、書類処理面倒くさいな。
騒ぎの中心となっている場所へ向かう。そこには、鈴鹿と生徒会一同がいた。近くにいた咲夜に「状況を説明しろ」と説明を求めた。
簡単に言うと、
・副会長が鈴鹿のところにやってきた。ついでに他の生徒会も。
・類の「セフレにならない?」発言に「好きでもない人とやったらダメだ!」と鈴鹿が反発。類は鈴鹿を気に入った。
・誠の話していることが全部分かったので、当然誠に気に入られる。
・雪のことを「怖くない!」と最高の笑顔で言ったらしく、雪に気に入られる。
まぁ、ここまではなんとなくアカリから聞いていたので想定内ではあったが、…何なの?お前らってなるよな。
だが、それ以上に流にとって想定外のことが起きたのだ。それは会長である渉が鈴鹿のことを気に入ったことだ。
渉は王道学園の俺様生徒会会長ではないと信じていたからだ。しかし、違ったのだ。
渉の言うことを聞かない鈴鹿のことを気に入り、キスをしたのだ。それはもう深いキスをな。
そんなショッキングな光景をドン引きで眺めていたら、隣からドス黒いオーラが…。鬼の風化委員長がお怒りです。
「おい」
「なんでしょうか、風紀委員長」
「アレを何とかしろ」
「アレ、と言いますと?」
「わかってるだろ」
はいはい。
王道転校生を止めろ、ってことですね。風紀委員長の命令は絶対なので、やれやれと手を上げた。
止めに入ろうとした時だった。
キスされた鈴鹿は渉のことを殴ろうとした。それはさすがにダメなので止めに入った。
「はい。ここまでにしましょう」
鈴鹿の腕を掴む。イライラしていたので、強めに掴んだ。
「お前は誰だ!!!」
「うるさい。風紀委員の鏑木です」
ちらり、と目を大きく見開く渉のことを見た。オレねぇ、すこーしだけどアンタのこと尊敬してたんですよ。1年前の入学式の時のアンタ、かっこよかったからさぁ。
でも、アンタも所詮は他の人と同じだったんですねぇ。
流は誰にも聞こえないように渉の耳元で囁いた。
「あなたも所詮はこの程度の人間、だったんですね」
その言葉の意図が分からないのか、目も口も大きく開く渉。その間抜けヅラが雄大は面白かったらしい。少しご機嫌になった。
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