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陽太が帰って来た。
猫トイレ、猫缶、カリカリ、猫ベッド、猫じゃらし…
私は猫か!
あ、猫だったわ…。
猫缶を与えられ、お腹を満たしている最中、陽太と凛はテレビを見ながらお弁当を食べていた。
お弁当、今日だけよね?普段はご飯作ってるよね?
猫の姿ではご飯も作ってやれない。
食事を済ませると凛は部屋に向かい、陽太はリビングでソファに座り、テレビを見ていた。
「ミャア」
(陽太、先にお弁当の容器片付けようよ?)
陽太の服の裾を噛んでテーブルに向かわせようとする。
「お、みかん。おいで」
陽太は私の意思を完全スルーして、私を膝に乗せた。
じゃなくて。
「ニャゴ」
(くつろぐ前に片付けようよ?)
「お前大人しいなあ…うん、やっぱもふもふしてんな」
頭を撫でられ、顎も撫でられ、猫の本能で喉をゴロゴロ鳴らしてしまう。
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