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長嶋くんは誰かに場所を伝えると、笑顔で田淵くんに話しかけた。
「これで大丈夫、今からシゲアキさんが猫を直してくれるよ。」
やった!と大きくバンザイをする田淵くん。
「やっぱり長嶋くんはすごいや、賢くて、なんでもできるんだねぇ。ボク、馬鹿だから泣いてるだけだったよ。」
いやいや、と顔の前で手を振り、笑う長嶋くん。
やがて彼らの元に1人の男が近づいてくる。
「くふふ。お待たせしました。長嶋さん。」
「どうも、シゲアキさん。わざわざすまないね。」
笑っている男は、長嶋くんに呼び出されたシゲアキという男だった。
背丈は180程、歳は20をいくつか過ぎたといったところか。
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