神さま様

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「愚かなる迷い子よ。お前はワレのこの身体に触れることができたろう。お前向けの身体であるがゆえに他の者には見えもせぬが、それでも半実体は保っておるのだ」 「? はあ、そうですか」 「鈍いヤツだな。実体を保つにはエネルギーがいるのだ。アレだ」 「アレ?」 「供物(くもつ)つまりソナエモノつまりカロリーだ、カロリー」  あ、なるほど、食い物のほうか。ってか食える仕様と思わなかった。  しかしなんか、だんだん…… 「タカリみたいになってきたなあ」  あ、やべ、声が出ちゃった。       ぎゃああああぁぁーーー!  俺は痺れつつも痛む哀れな身体をさすりながら、部屋の中で食べ物を漁った。  自炊は殆どしないんだよな。だからこんな深夜にまともなおかずはない。 「ご飯の残りはあるけれど。それか、このミカンとか?」
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