神さま様

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 言ってることはアホっぽいけれども。  その言葉を繰り出すお口の、可愛らしいこと。  白く透ける肌に小豆くらいしかない、ぽってりした紅の唇。  その上に聳えるすらりと高い鼻、青く、いや碧く深く輝く瞳。  ハイスペすぎる…………あれ、でも、誰かに似てる気もするな? 「やっべー、ねえ、神さま様、俺、神さま様のこと、チョー好み」 「チョー好み、とは。つまり、好もしい、ということか」 「そうそう。すっげー好もしい、タイプ。顔も身体も、すっげー、キレイ」 「……そうなのか。ワレ自身では、わからんのだが」  陶器のような白い肌に、ぽっ、と赤味がさした。  恥じらってんのか?   うぅ、なんじゃこりゃ、色っぽい……。
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