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伊達神社はこの辺では一番大きな神社だった。だから、地元の学校の生徒たちも来る。その家族も来る。知らない人も少なくないが、知っている人の方が多い。
私たちが二人で一緒にいるところを、ウチの家族にも、彼の家族にも見られ、さらには私たちの関係を知らないクラスメートたちにもバッチリ目撃されてしまった。
「あれ、二人でどうしたの?」
「なんで二人だけでいるの?」
「二人って、付き合ってたの?」
「え、そんなことになっていたの?」
「全然知らなかった」
私たちのことを見た同級生たちは、みんな例外なく口々にそれに類するニュアンスのことを言ってきた。
そのたびに私は恥ずかしくて、何度も「そんなんじゃないから」とか「違うから」と否定したりごまかしたりしたけど、彼は「そうだよ!」って堂々と言っていた。顔を真っ赤にしながら。
(続く)
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