おじいちゃん2

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救急車が来た。 爺ちゃんが救急隊員にすがりついて 「たのんます、うちの鬼嫁を早く運んであげて下さい。わしゃあの鬼嫁がいんとこの先あーんしてくれる人がいなくなっちまうんで」 救急隊員は、首を傾げながら 「はい、はい、わかりました。迅速に対応しますから」と爺ちゃんを宥めている。 救急隊員が母さんの容態を診ながら何処かと連絡を取っている。 爺ちゃんが俺をつつき 「118は海上保安庁だったんだがよ、115と116は何だかんだ知っちょるか?」 「んなもん!知るか!」 救急車には俺が同乗した。 「爺ちゃん、先に寝てていいからね」と言い出発した。
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