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救急車が来た。
爺ちゃんが救急隊員にすがりついて
「たのんます、うちの鬼嫁を早く運んであげて下さい。わしゃあの鬼嫁がいんとこの先あーんしてくれる人がいなくなっちまうんで」
救急隊員は、首を傾げながら
「はい、はい、わかりました。迅速に対応しますから」と爺ちゃんを宥めている。
救急隊員が母さんの容態を診ながら何処かと連絡を取っている。
爺ちゃんが俺をつつき
「118は海上保安庁だったんだがよ、115と116は何だかんだ知っちょるか?」
「んなもん!知るか!」
救急車には俺が同乗した。
「爺ちゃん、先に寝てていいからね」と言い出発した。
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