おじいちゃん2

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「「母さん!美佐子さん!」」 俺は洗濯物を掻き分け母さんを見た。 「い、いたい……」 「何処?何処が痛いの?」 俺は慌てた。爺ちゃんはワラワラしている。 「とにかく俺に捕まれる?」 「ちと待て!美佐子さん頭は打っちょるか?」 その問いに母さんは少し頷いた。 「賢人、動かしちゃ駄目だ」 「わかった、でも階段の途中じゃずり落ちちゃうよ」 「押さえとけ!わしが救急車を呼んでやる!」 「うん、頼む」 だが俺は少し不安になり 「爺ちゃん!スマホスピーカーにして!」 「はっ?なんじゃと?」 「そのラッパのマークを押して!」 「わかった!正露丸じゃな?」 母さんまでが「「はっ?」」 「え~っと救急車、救急車」 [ピッピッピッポーン!ただいま……] 「爺ちゃんそれ117時報だろ!」 その時母さんが 「賢人痛いの、それに落ちちゃう」 俺は押さえなおした。爺ちゃんがかけ直している。 [はい、海上保安庁です!] 「あれ?」 爺ちゃんが首を捻っている。 「爺ちゃん!何処にかけてんだよ!」 「賢人、落ちちゃう!」 「はいよ、押さえてっからもう少しまって!」 爺ちゃんがまたかけ直している。 [はい、番号案内です] 「あ、あのすんません救急車は?」 104はわかるんかい!
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