正銘証明

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「いっその事,腹とかに入れるとか?」 「お前,それ決済の時とか困らん? 腹,見せるんか. いちいち,腹見せてくんだろ. しかも,あちこちで… 初対面の奴らに. 俺…絶対やだ. しかも… 狙われた時,腹に風穴空くぞ.」 「だけんが,死に物狂いで戦わん? まずもって,真っ先に手ぇ狙われるっしょ. 実はダミーでしたみたいな…」 「いや… 手ぇダメやったら,あちこち狙われん? もう,手ぇ逝かれた時,結構やばい状況やし. 腹殺られた時,確実に逝っちゃわない?」 「だけんが…以下ループ…」 「いやいや… 以下ループやねーでしょ. ばーかばーか. して,もう,やめん? この話. 面倒.」 「だって,大事な話でしょーが.」 「大事やけど, 飯食いながら話す話やねぇし. もっと,ニコニコするような話したい. ほら,あっちの子可愛いなぁとか. ニコってすると… 手ぇ振ってくれるやん. あぁ,オアシスー. 向こうも2人やし ちょうどいい. 2人とも可愛いし超ラッキー. どうするー? 席寄せちゃうー? 一緒する?って聞いてくる?」 「それ頂戴.」 「えっ!? いいって言わんかったがっ! それ,後で食べようと思ってたって!!!」 「知ってる.」 「何で知ってるのに喰うんだよ!」 「ちょっと何か… 黙って欲しかったっていうか… うるさかったから. 俺が金払ったし,いいじゃん. もう,ここは奢りでいいわ.」 「えぇ!? なんちゅ事言って, なんちゅ事すんだよっ! お前,意味不だっ!」 「別に知らん女と 一緒したい訳じゃないんよ. ごめん, 何か… お前の方が可愛く見えるし…」 「ばーか. うっせ,馬鹿か. 友人に欲情すんな. 終わってんぞ,マジで.」 「だって…」 「何だよ.」 「お前の事,一番 俺がよく分かってる.」 「はっ!? お前に… お前に何が分かんだよ!!!」 「ちょっと声… 声抑えろって.」 「御馳走様! もう,これ片して, 俺,帰る. 金は返すから. …明日. じゃあなっ!!!」 「おい! おいって! 午後も講義あるって.」 ああああぁぁ… そうだった. 講義出とかんといかんかったな. あれ落とすとマジでヤバイって, 言ってた気がする… でも,ここで引けんくね? 席立ったしな… どうすっかなー… 「…悪い. 悪かったから. 取り敢えず,機嫌直して 椅子座って.」 ちろっと見ると, 七宝,マジで言ってるみたいだし, こうやって謝ってくれてるし, ここで折れて座った方がいいかもなー. そもそも何で怒ってたんだっけ… あぁ 可愛いっって言ったんだ. 可愛いかー? 不細工に見えんだわって言われるよりいいのか… いいのか? 「はぁ… 何か上手くいかねーんだわ.」 「何がっ!?」
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