降り積もる思い

1/1
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/1ページ
夜  深々と雪が降る。  「雪かぁ」  またこの季節がやってきた。雪が降り積もっていくのを見ているとある思いが積もっていく。  「ほら、早く寝なさい。明日は早いんだから」  母がそう言ってくる。  「は~い」  そう返事をするがこの思いはどうしても自分の中に積もっていく。 朝  「ほら、早く起きなさい」  母が起こしに来た。  「ふぁ~い」  寝ぼけ眼で返事をしてベッドから這い出て外の景色を見る。  「はぁ~」  外の景色を見て思わずため息が出てこの積もった思いを今、解き放つ。 「もう除雪なんて懲り懲りだー!!!」 辺り一面に積もった雪を見て部屋の中から大声で叫ぶ。
/1ページ

最初のコメントを投稿しよう!