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『大都会』
星を見ることをわすれてしまった
大都会の大人達
その中を彷徨う私は
新しいおもちゃが欲しいと駄々をこねる子供で
助けてもらえなくて
涙を流しても気づいてもらえなくて
踞っている
未来が来ることを恐れる僕の手を握って
頬を伝う涙を温かいと言ってくれた君
その優しさが
僕の心を生き返らせた
僕はもう一人じゃない
君となら
あの遠い遠い星を
掴むことだって出来るんだから
大都会に
そして僕の心に
朝が来る
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