01 のんびりした家系

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01 のんびりした家系

「せかせか動いていると、心の余裕が減っちゃうのよ」 「いつも余裕をもってゆったりとしてなくちゃね」  これはおばあちゃんとおかあさんの言葉だ。  私の家計はみんなのんびりした人達ばかり。  穏やかな性格で、ケンカもあまりしない。  声を荒げる事なんて、一年に一回あるかどうかくらいだ。  私はそんな家計にうまれた。  転生した。  異世界だけど特に不思議もない。  戦争が起こってるわけでも、ディストピアになってるわけでも、魔王とか魔物が頑張ってる世界でもない。  転生したのは、貴族の身分。  これが、平民とか、貧乏な家とかだったら違っていただろう。  しかし、私の家は、生活するのには困らない場所だった。  ご飯もあるし、壁にあながあいてるわけでもない。  必要なものは何でもそろう。  そのため私も必然的に、家族と同じのんびりとした性格になり、「いつものんびりしてるわね」なんて友達に言われているのだ。
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