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快楽に流されまいとする夏生の意思に反し、体は素直に反応する。藤堂の言葉通り程なくして体が熱を帯び始め、奥底から湧き上がる得体の知れない感覚に徐々に支配されていく。
「うぅ……っ、ん…ぅ」
それでも声だけは漏らすまいと必死に耐える姿に、藤堂の加虐心は一層煽られる。
「強情な子だねえ。これじゃあ客人が退屈してしまうだろう?」
そう言うと藤堂は、固く結んだ夏生の口の中に人差し指を入れこじ開ける。さらに中指も入れて舌を挟み込むようにして固定すると、今度は親指を口腔内に突っ込んで閉じられないようにした。
(嫌だ……!)
既に精神的限界が近づき、夏生は涙を浮かべてそう心の中で叫ぶ。しかし残酷なことに、藤堂は夏生の最奥を容赦なく突き上げ、目の前がちかりと瞬き涙が溢れ落ちた瞬間――――
「あぁあああっ!!」
夏生は堪えきれず甘ったるい悲鳴をあげた。一度溢れてしまった声を止めることなどできるはずはなく、その後も立て続けに与えられる刺激に抗うことなど夏生には到底不可能だった。
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