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近くに来たから
いつもの薄汚れた街で俺は彼女を待っていた。
もう3年ほど経ったから慣れた。慣れたよこの街に…最初は不安で…いや最初は楽しかったかな。後から人間を演じるのに疲れて街も汚れて見えていた。
彼女はどうやらお仕事でこの街にヘルプで一週間ほど滞在するらしい。だから冗談で会おうって言ったら彼女も快く了承してくれた。
ボイスチャットでの彼女は明るくて、ノリが良くて元気な女の子だった。
淡い期待などしていない、いやしていた。
でもお互いに顔を知らないし例え可愛くなくても飲んで楽しむだけだ。
そう、友達として楽しむだけ…
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