9人が本棚に入れています
本棚に追加
彼女は予定時刻でも来なかった。
たまたま今日は俺の誕生日だ。
まぁ、すっぽかされたとてガールズバーにでも行って祝って貰おう。
我ながらに保険ばかり考える汚い野郎になってんなっと自分に苦笑いをした。
「いや、来ないのはそれはそれで悲しいわ悲しい悲しい傘地蔵さんだよ。なんだよそれ!」と脳内で自分にツッコミを入れた。
彼女に連絡を試みる。あれれ?使い方あってんだろうかこれ?と今検索エンジンで検索してみたら英語翻訳になっててTRYになってたからまぁ意味は合ってる。
「今どこに居るー?」とLINEしてみた
。
彼女「今そうだねー、東口って書いてある!タクシーがいっぱい止まってる場所!」と答える。
東口、そういや俺は北口正面しか知らないからその辺良く知らないんだった。
「東口かーあれ?東口ってどこだっけ?俺もここんとこあんまり詳しくなくんだ笑」
彼女「え、頼りにならないw、なんかタクシーがいっぱい停まってるとこだよ」
「わかった、とりあえず中に入って駅の通路歩いていて」と俺は彼女に指示をだした。
それから既読がついて返事が来なくなった。
不安になって電話を掛けてみた。
出てくれた。
「今、どこらへん?」
「駅の階段上って通路歩いてるよー、駅の2階かも。」
「そか、わかった。ちょっと探してみる。」
スマホを触っていて女性を探してみよう…間違えたら怖いけどそれっぽい女性を探してみた。
ふとあたりを見渡してみると前から電話をしている知的そうな女性を見つけた。電話の主と一緒だ。
最初のコメントを投稿しよう!