今宵、素敵なきみと。

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 煉瓦敷の通路のカーブできみが滑り、追いついた俺はその背中を抱きしめ組み敷いた。爛々と光る緑色の瞳が俺を見上げている。そして・・・。 「しゃああっ」 「にぎゃああ!」  前足の鋭い爪が空を切る。危なかった。間一髪。鼻先をばら裂きにされるところだった。
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