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男は有休をとり、平日の昼間に電車に乗っていた。だからなのか、そこまで車内は混んでいなかった。しばらく座っていると車内アナウンスが聞こえた。彼はドアから少し離れたところから立って待っていたが、ドアが開くと同時に何者かから強く押され、危うくホームで転びそうになった。急いで後ろを振り向いたが、車内には不思議そうに彼を見る人しかいなかった。
「何なんだ一体!」
男は当てつけで見ている人に怒りをぶつける。乗客はすぐに視線をそらして、そのまま電車は行ってしまった。直後、彼はとても申し訳ない事をしたと思い、この事を忘れるためにひたすら散歩をする事に決めた。
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