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「良いか、サクラに手を出すな」
黒ずくめの男は私に銃を突き付けて言う。
違うのよ…。
サクラは私なの…。
私は必死に言うが、どうも相手には伝わらない様子。
「サクラは金の成る木だ。貴様らみたいなガキと一緒に居たら、その価値が下がっちまうからな」
私は猿轡の奥で必死に訴える。
私がサクラなんだってば、どうしてこうなるの…。
男の電話が鳴る。
私は必死に、縛られた手を外そうと藻掻いた。
「はい。はい…わかりました」
男は電話を切ると、再び銃口を私に向けた。
「許しが出た」
男はニヤリと笑うと、容赦なく引き金を引いた。
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