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宮脇は直ぐにやって来た。
「おいおい、アランって此処かよ。ミュージシャンの憧れの聖地じゃねぇか…」
店に入ると大声で言う。
「静かにしろよ…。お行儀悪いぞ」
私は宮脇に言った。
「あ、ああ。すまん。つい興奮しちまって…」
私の横に座りながら謝っている。
そして店内を見まわしている。
私は宮脇の腕を叩いた。
「ジロジロ見ない」
「あ、すまん」
宮脇は頭を掻き、手に持っていたドラムのスティックをカウンターに置く。
スティックケースに「N.MIYAWAKI」とネームが入っていた。
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