3人が本棚に入れています
本棚に追加
「もしかして、ノボルの息子さんかな」
マスターが宮脇に言う。
宮脇のスティックケースを指差した。
「ノボルもそれを持ってたからね」
「親父、知ってるんですか」
マスターはニッコリと微笑むと、
「昔は此処で良く叩いてたよ」
とステージを見る。
宮脇は椅子から立ち上がるとステージへと向かった。
そしてそこにセットしてある年季の入ったドラムセットに触れた。
「ノボルによく似てるな」
呟くマスターを見ると、嬉しそうに微笑んでいた。
最初のコメントを投稿しよう!