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気のせいかな…。
私はスマホを出してトオルと桜子にメッセージを返す。
流石の年末は結構冷えている。
電車の窓ガラスも外気との差で曇り、その水滴を垂らしていた。
私はやっぱり視線を感じて周囲を見る。
しかし誰も私を見ている人はいなかった。
何だろう…。
私はアランのある駅に着いて電車を降りた。
コンコースを抜けて、私は自販機で缶コーヒーを買った。
そのブラックコーヒーを飲みながら私はアランへと急いだ。
この間、一本入る路地を間違えたけど、今日は大丈夫。
ちゃんと一発でアランの看板が見える道に入る。
そして後ろを振り返った。
帽子を深く被った男が一人、私の方を見ていた。
私がその男を睨む様に見ると、男はそそくさと去って行った。
それを確認してアランのドアを開けた。
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