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私は桜木 花、中学2年生。今は学校が終わって家に帰るところです。
「おーい、花〜。一緒に帰ろうよ〜。」と友達が言った。私は
「オッケー。途中までだけどね。」そう言って苦笑した。この友達と私は途中まで一緒の帰り道で、ある交差点からバラバラになるのだ。友達も苦笑していた。その後に色々な事を話してその交差点に着いた。私は
「ばいば〜い!」と言ってくるりと背を向けた。私は心の中で
『ここの交差点の信号ながいんだよね〜。もうちょっと早くしてくれないかなぁ。』そう思って景色を眺めていると、私はあることに気がついたのだ。私は
「何?あの扉……。あんなのが歩道にあったら邪魔だよね。誰が置いたのかな?」そう言って扉に近づいた。すると、【ギィーー。】と音を立てながら勝手に開いたのだ。私がびっくりしていると、その中から、男の子がひょこっと出てきたのだ。私は、その男の子をよく観察した。なぜなら、腕や爪、そして服などに何か付いていたのだ。私は観察していると悲鳴をあげそうになった。なぜなら、その子に付いていたのは血だったからだ。私は後ずさりした、男の子に気づかれないように…。すると、男の子が私の方を見てこっちに近寄って来る。その子の手には剣とナイフが握られており、今にも私を殺そうとしているのだ。私は『この子は私が気づいたのがわかっているの⁉︎この子は危ない!早く逃げないと!』そう思って走った。人混みを掻き分けて走った。後ろを振り向けば男の子が追いかけて来る。私は家まで一生懸命走った、全力で逃げた。『殺されるかもしれない!』と思いながら…。家に着き扉を開けようとした。でも、開かない。私は
「なんで‼︎なんで開かないの⁉︎お願い‼︎開けて‼︎お母さん‼︎」と大声で叫びながら扉を叩いた。すると、
「開かないよ。僕がこの世界にいる限り、どこの扉も開かない。今、この世界のリーダーは僕。だから、この世界の僕が見える者たちだけ殺せる。だって……つまらないんだもん。見えてない者を殺すのは。こうやって逃げてる者を殺すのが一番楽しい!」そう言ってケタケタと笑う男の子、それに怖がる自分。本当に怖い。どうしよう、どうすればいいの?と思いながらふと思う。『もし、この男の子が違う世界から来て人を殺してるんだったら、あの扉は何?異世界へ行く扉?だったら、いずれ消えるかもしれない。その間、ずっと逃げなければいけない。そうかもしれない!だって、いつもはなかった。あんなものがあったら絶対にわかる。なら、私がすることは……。』と言いまた走って逃げた。男の子は
「へ〜、まだ逃げるんだ。ねぇ、なんで逃げるの?大人しく殺されればいいのに。」と言った。だから、私は
「殺されたくないから逃げてるの。当たり前でしょ、殺されたくないのは。みんなおんなじ事を思って逃げたんじゃないの?あんたが怖いし、気持ち悪いから‼︎」と言い前を向いて走った。男の子は
「今、今なんて言った‼︎‼︎僕を気持ち悪いって言ったよね?じゃあ、もう手加減しないよ、いいよね?今、謝ってくれたら手加減なしは白紙にしてあげる。」そう言っていたが、私は
「嫌だよ、気持ち悪いのは本当だから。あと、そんなんで逃げてたらみんな生き残ってたんじゃないの?ウケるよね、あんたの心の優しさは。だって、めちゃめちゃ気持ち悪いもんw」と笑って逃げた。そのあと、男の子が
「コロスコロスコロスコロスコロス‼︎‼︎」とおかしくなったが私は一生懸命、その子から離れた。早く捕まって殺されないように……。私は『朝までずっと走らなきゃ!』そう思いながら走っていた。すると、警察官が
「ちょっと、君!こんな時間まで遊んでたらいけないよ。家はどこ?送るから。」と言って、私の腕を掴んだ。私は
「はっ話してください!今、必死に逃げてるの!やめて!殺されるから!」と言いてを振りほどこうとした。でも、警察の人は
「ちょっと暴れないで、今お母さんに連絡してあげるから。電話番号は?」と聞いた途端、警察の人の頭が取れたのだ。私は
「えっ。いっいやややややややや」と悲鳴をあげた。男の子が
「僕とこの子のことを邪魔する奴は全員コロス。大丈夫?これで、また走れるよ。う〜んと……、とりあえず20秒待ってあげる。その間に逃げてね。20秒経った後に僕が追いかけるから。」と言った。だが、私は腰が抜けて立てない。すると、男の子が
「腰抜けっちゃった?大丈夫、僕が魔法で治してあげる。」と言って私の頭に手をかざした。すると、リラックスし、立てるようになった。私は
「なっ何したの?立てるようになったけど……。もしかして、あなた異世界から来たの?」と聞くと男の子は
「どうしてそう思うの?」と聞き返してきた。私は
「だって、魔法も使うし、変な扉から出てきたから……。」と言って理由を説明した。すると、男の子が
「まあ、あの扉はここの世界と、僕の世界を繋げることができるからね。僕は異世界から来た、そうなるかな。」と言い笑った。でもその子の笑顔は悲しそうだった。だから、私は
「ねぇ、あなたの友達になりたいんだけど……。いいかな?」と思ったことを口にした。すると、
「えっ、本当に友達になってくれるの?」と言い返した。私は
「本当。本当の本当。っで、名前を教えて?」と言い笑った。男の子が
「レント。」と名前を言い笑顔になった。私は
「レントくん、今日からよろしくね!」そう言った瞬間に私は激しい痛みを感じた。レントくんは
「お前ら!せっかくの友達を殺すとはいい度胸だな‼︎」と怒った表情をして言った。私は
「レ、ン、ト。に、げ、て……」そう言ってプツリと意識が途絶えた。そのあとに目が覚めたら病院にいた。母の話によると、私は誰かの車で轢き逃げされたそうだ。そこに男の子がいて必死になって私の電話で救急車を呼んでここに送ってくれた。けど、そこに行った救急隊員が探したけどその声の男の子はいなかったそうだ。私は
「レントくんありがとう。お陰で私は死ななかった。あなたの本当の望みは見える人を救うことなんだね。気持ち悪いとか言ってごめんね。本当は優しいレントくんが好きだよ。」そう呟くとふたたび私は眠った……。
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