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寮に入り私たちはずっと話していた
なかなか聞けなかったお母さんの話し
天芸の話し、百の話し色々話しているうちに
外はすっかり暗くなっていた
「やばそろそろ寝ないと明日起きれない」
「あっほんとだ」
そう言って私たちは着替えベットに入った
「ねぇ桃華最後に1個だけ聞いてもいいかな?」
「いいけど何?」
「どうして桃華は天芸に来たの?理由が知りたくて言いたくなかったら別にいいんだけど」
「なるほど理由ねそれは__」
「それはね私……
魔法が使えないんだ歌魔法を使う浅桜家に生まれたのに。
そんな私をみんなは仲間外れにしたグループに入れてくれなかったし一緒に遊ぶ人はいなかった。
でもそん中でも1人だけ私をなぐさめて一緒に遊んでくれた子がいるの。
本名は覚えてないんだけど"ゆっくん"って言うんだけどねその子が小さい頃によく
「僕は天芸に入って有名になる桃華のお母さんを超えるくらいのすごい人になるから」
って言っててその子を探しに来たの。
転校生っていう形になっちゃったのは心の準備とか色々あって本当は自分の実力で入りたかったんだけどなかなか難しくて。
"浅桜昊さんの娘さんだから"って言うので転入して。
あとは自分も魔法を使いたい。
今まで自分の好きなこととか得意なことがよく分からなくて
でもこれからは自分の好きなことを見つけて魔法を使いたいって思って。悔しくて。
浅桜家の人間なのに魔法が使えなくてお母さんはこんなに私を受け入れてくれたけど自分が自分を許せなくて。
天芸に入るってお母さんに行った時は許してくれなかったけど
「私は本気なんだ。だから大丈夫」
って押し切ってきた
って感じかな?」
「そんなことがあったんだね……
桃華が魔法を使えないって言うのはびっくりだけどその"ゆっくん"?っていう子私も気になる……」
「ごめん長話しちゃったねそろそろ寝よっか」
「大丈夫こっちから聞いたんだし」
「おやすみなさい」
「おやすみ」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ん?お母さん?何か言ってるけど聞こえない
「…………………よ」
「………………めよ」
「わたし……………に…………だめよ」
ダメだどうしても聞き取れないだめよ?ってどうゆうこと?
するとお母さんはどこかに歩いていってしまった
「お母さん?どこに行くの?」
私はついて行こうとしたが途端に床が揺れた
地震?何?怖い
「………………て」
今度は女の子の声がする
「……か……く………きて」
「桃華……く起きて!」
「桃華早く起きて!!」
そう言われて慌てて私は目を覚ました
「な、なんだ夢か……」
「あ桃華起きたおはよう」
「おはようあもしかして起こしてくれてた?」
「うんそうだけどどうしたの?」
「いやなんでもないよ」
よし今日からクラスの一員になるんだ頑張らなくちゃまずは魔法が使えるようにならなきゃだけど……
と意気込み私は制服に着替え支度をした。
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