完璧な先輩

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完璧な先輩

はじめてのバイトで右も左もわからない私に丁寧に教えてしてくれたのが芳賀さんだった。 大学進学で、上京して、アルバイトを探すのは大変だった。 なかなか条件があわないし、親はアパートの最寄駅のとこにしろって心配するし…。 結局、最寄駅の真前の居酒屋で働くことにした。 バイト初日。 「えっと…。」 戸惑ってる私に気づいて 「あーこれね、“はが”って読むんだよ。よろしくね佐藤さん。」 自分のネームプレートを指して教えてくれた。 読めない苗字も、鼻が高いところも、優しい声も やばいです。かっこいい芳賀さん。 私のタイプすぎる。 憧れの東京ライフ。 恋愛したいし、彼氏だって欲しい。 そう思ってはいたけど、早くも好きな人ができそうな私。
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