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ふと夜中に目が覚めた。
誰にだってあるだろう、確実に目が覚めたと認識しているのに、結局いつの間にか眠りに落ちてしまう、そんな一瞬の覚醒だったと思う。
眼鏡がないと何も見えないくせに、かけるのも億劫で、鼻先が触れそうなくらいスマホに顔を近づける。
時刻は夜中の3時。
いったいなぜこんな時間に目覚めてしまったのかと息をついた。
明日も仕事だ。
しっかり寝て疲れを取らないとやってられない。
もう一度寝ようと目を瞑る。
眠りに落ちていく感覚。
体がどこまでも落ちていくような錯覚。
現実と夢の境目が曖昧になる。
布団からはみ出た足に、何かが触れた。
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