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春は人事異動の季節。懇意にしてた社員さんが別部署へ栄転した。同じビル内であるものの、仕事で関われない残念さが身に堪える。
代わりに配属された方は、この部署初経験。畑違いの方が来るのはよくある話で。
様々な噂が行き交う。残業嫌いなマイペースな人だと言われていた。
実際に話すと普通だった。そりゃそうだ。初日からボロを出すような人なら、この会社にはいないはず。
1週間ほど様子見されてて、誰に頼り、誰を避けたらいいのか判断されていた。
話し方に少し本音が見え隠れする感じ。
裏話としては、Aが親身になっていること。内心ホッとした。
それでも。出勤退勤での1日2回の挨拶以外の会話が全くない沈黙の毎日。
別の理由で同じような状況に陥ったときは、約2ヶ月間続いた。
当時のことを思えば、ひと月ならば耐えられる。
自分から矛先を向けたりして、何かしら努力しなかったわたしも悪いとは思ってる。
それでも、ABふたりの態度に呆れ返り、これ以上自分を傷付けることは嫌だった。
当たり障りなく挨拶をし、必要な時にだけ声を掛けるだけに留めたのは本能かもしれない。
接触すると波風立つことが辛いし、幸い仕事に支障出ないことをボーダーラインにしているので、最後に迷惑かけることだけ回避すればいいのだから。
やはり人間関係がうまくいかないと、心身ともにガタがくるんだと再認識した勉強の約2年間だった。
辞める選択を後悔することはないだろう。次の場所で、たとえどんなに仕事がキツくても、理解するまで時間を要しても、戻りたいとは思わないだろう。
乾ききった心をリセット出来たのは家族と友達のおかげ。心から感謝しています。
みっちゃんの元に行く。人生を丸投げ、ゴメンて。(小声)
アルバイトだから、次の勤務先が最後ではない。契約終了後の就活はもっと大変だと思う。
それでも。ま、何とかなる。ちなみに今回のアラフィフ就活を終えた感想。
【人の縁を大切に】
求人情報から応募して面接まで辿り着いたのは2件だった。ネットで応募受付後に、翌朝には完了のフォルダへ自動に移動してしまう理不尽さを忘れない。
みっちゃんにはわたしからアピールしたものの、何度かお誘い頂いたときは、実際にお会いしたときのお声掛けだった。
わたしは恵まれているかもしれない。かなり気持ちも揺れましたが、結果オーライ♪
わたし、明日から転職します。
【完】
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